第1回スライドショー…クイズ解答 「受胎告知」

スライドショーの順ではなく、作品の制作年代順に並べてみました。従って画家の生没順でもありませんのでご注意下さい。

シモーネ・マルティーニ(1284頃~1344)
1333年 265×305cm  ウフィッツィ美術館
(拡大画像)
「困惑のマリア」ゴシック絵画のけっさくです。
アンブロージョ・ロレンツェッティ(1290年代~1348)
1344年 122×117cm シエナ国立絵画館(拡大画像)
フラ・アンジェリコ(1395頃~1455)
1433-34年 150 x 180 cm Museo Diocesano, Cortona
(Gallery参照)フラ・アンジェリコは「受胎告知」の画家といってもいいくらい何枚も描いています。
フィリッポ・リッピ(1406頃~1469)
1440年頃 155 x 144 cm
Galleria Nazionale d'Arte Antica, Rome (Gallery参照)
ピエロ・デッラ・フランチェスカ
(1416~1492)
1455年頃 329 x 193 cm
サン・フランチェスコ聖堂(アレッツォ)(Gallery参照)
まさにピエロのマリア、堂々として感情を抑えています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
(1452~1519)
1472-75年 98 x 217 cm
ウフィッツィ美術館
(Gallery参照)
初期の作品だそうですが品格がありますね。
アンテネッロ・メッシーナ(1430頃~1479)
1476年頃 45×34.5cm パレルモ国立美術館 
これが何故マリアと分かるの? 赤い衣装と青のガウンでマリアとみます・・これマリアのユニホーム
カルロ・クリヴェッリ(1430頃~1494)
1486年 207 x 146.5 cm
ロンドンナショナルギャラリー
(拡大画像)
完全な遠近法と建物の装飾に凝ってます。
ボッテチェルリ(1445~1510)
1489年 150 x 156 cm
ウフィッツィ美術館
(拡大画像)
赤と青の対比が美しいですが、マリアの動作はちょっとオーヴァーかな「驚きのマリア」
「受胎告知」は主なる神に遣わされた大天使ガブリエルがマリアのもとに訪れ、マリアが聖霊により神の子を身ごもったことを告げに来た場面です。新約聖書では「ルカ伝」にみられます。
この主題の絵の見所は、まずガブリエルの言葉に驚き、困惑するマリアの姿態、表情でしょうが、特にその表情だけに焦点を当てたのがメッシーナです。しかしこれは極めて特異な例で、通常は天使とマリアが向かい合って描かれます。また、マリアの処女性を象徴する白百合の花、聖霊を意味するハトなどが描かれるのが一般的です。人間の原罪を償う神の子を宿したということでその原罪を示すアダムとイヴの「楽園追放」の図が同一画面に描かれることもあります(フラ・アンジェリコの左上)。また聖母マリアの青い外套と赤い服は一つの約束事になっています。青は天を赤は慈愛を表しているといわれています。

ティチアーノ (1490頃〜1576)
1557年 232×190cm  カーポディモンテ国立美術館